今春リニューアルした「チルコロMAP」♪

NEWチルコロMAPを地域の皆さまにお届けするために、お出かけをしてきました。
今回行ったのは、勝田地区にある龍福寺と最乗寺。(チルコロMAP：P.20上部)

センター北駅から、都筑まもる君がいる「歴史博物館交差点」を左折し、勝田橋方面に行くと小さな祠に赤い前掛けをした可愛らしいお地蔵様がいます。以前からここを通る度に、このお地蔵様が気になっていたので、チルコロMAPに掲載できないかとお願いをしに、お地蔵様の脇にある階段を上ってみました。そこには歴史を感じる古いお寺が静かに佇んでいました。それが龍福寺です。
  
ここはお庭からの見晴らしも良く、朝から心がスカッとなりました。なんだか心も落ち着きます。

龍福寺は、創建されたのはなんと天正15年(1587年)。宝暦12年(1762年)に火災で焼失してしまい再建されたのだそうです。

お地蔵さんの背後には横浜市の古木名木に指定されている大きな欅の木もあります。
 
出来上がったチルコロMAPをお届けに行くと、この日はお寺の奥さんが近隣の小学生が見学に来るというので、暑い中懸命に庭の掃き掃除をしており、少しお話も伺えました。

「ここは高台にあるため、歩行のリハビリとして散歩の途中に寄る方がいらっしゃったり、この間は庭のベンチに腰掛けてお弁当を食べていた方もいました。たまに近所の学生の子が朝遅刻しそうな時に、寺の庭を突っ切って走っていく子もいますね(笑)。うちの子どもが、そのお兄ちゃんを見ると「いってらっしゃ～い」と手を振り、お兄ちゃんが手を振り返してくれるので、子どもが喜んでます。」と、なんだか楽しそうに教えてくれました。
確かにここはゆったりした時間が流れていて見晴らしもいいので、ふらっと立ち寄りたくなったり、お弁当を広げたくなる気持ちがわかります(笑)
 
普段のくらしの中でお寺に行く機会が減っていますが、お寺は地域の方が気軽に立ち寄れる場所で、それを自然と受け入れてくれる感じがまたすごくいいな～と感じました。

この鐘は、奥さんがお寺にお嫁に来た時、結婚式でついた鐘だそうな。
龍福寺さんは、「近所に小さな子どもがたくさんいるので、お渡しできたら…」と仰ってくれたので、チルコロMAPをたくさんお渡ししました。

 続いて最乗寺。
「都筑の水と緑の散策マップ」を見て、推定樹齢600年以上の大銀杏があると知り、見てみたい…と最乗寺に行ったのが2020年1月でした。葉は落ちていますが大銀杏の大木が目の前に現れた途端、圧巻の佇まいで600年以上もの間この銀杏の木はここに存在しているのか…と思うと、自分の存在がなんだか小さなものに感じ、しばし見惚れてしまいました。

丁寧にお手入れされた風情あるお庭には樹齢200年以上の木蓮の木もあります。
お寺の方に「チルコロMAPにこの大銀杏の木を載せさせてください」とお願いしたところ、快く承諾下さり、大銀杏の木について、昨年の台風の時の様子や、下に向かって伸びた枝は強風にあおられるとねじれやすく風に弱いこと。大きな台風がくると、枝が折れて近所に飛んでいったりしたら大変なので、台風前はいろいろと心配なこと。など、色々なお話を聞かせていただきました。
 
大銀杏は推定600年以上は経っているそうですが、お寺が先にあったのか、銀杏の木が先にあったのかは分からないと仰っていました。昔からこの辺りは小川が流れ地下水もふんだんにあったけれど、この数十年の間に町がニュータウンとなり環境が大きくかわってきたことで、地盤が乾燥気味になってきているのか、お寺の境内や樹木にも影響が出ていることなどもお話しくださいました。お寺の方が大切に大銀杏をはじめとした古木を守り続けてきたからこそ、今も立派な姿を保って生きているんだなぁと感じました。
 

また、最乗寺の近くには旧中原街道があり、勝田杉山神社や古いお寺も多く、近くには江戸時代に代々名主を務めた旧家の関家があります。徳川の将軍様が鷹狩りをする時に休憩所として関家に寄られたことから、関家には葵の御紋のお弁当箱があると先代が話してくれたことなども伺い、新しいまちのイメージが強い都筑ですが、一方で歴史が深い土地なのだなぁ…と驚き、さらに魅力を感じました。

できあがったチルコロMAPをお届けに上がった時には、住職自らお庭のお手入れをされているところで、「最近の雨で植物がものすごい勢いで成長しちゃってね…」と、ご自分で作業着を着て植木の刈込みをしていました。美しい花々や新緑、紅葉など季節ごとに違う顔を見せるお庭を丁寧にお手入れされているんだな～と感じ、また違った季節にお邪魔してみたいな～と思いました。
 
 
わざわざ遠くに行かなくても、こんな近くに歴史あるステキなお寺がたくさんあるんだな～と嬉しくなりました。
皆さんもぜひチルコロMAPを持ってお出かけしてみてくださいね♪

k.m&a.t